(2)心身一如(体と心は一体であってわけることはできない)の観点から、心から体へ体から心へ相互に働きかけるカウンセリングをめざしています。(自律訓練法・イメージ療法・指圧療法・気功療法等)
相談室へ来室される方の中には、人間関係の悩みと共に体調の不調を訴えられる方がいらっしゃいます。いろんなストレスにより、肩こり、冷え性、胃痛、不眠症などが生じているみたいです。
そのような場合、カウンセリングと並行して自律訓練法やイメージ療法などを実施していきますと肩こりが解消されたり、まるで幽霊のようだといわれてた掌が温かくなったりしていきます。それだけで心も安定してきますし、ご自分も気持ちよくなるし、対人関係がよくなってくる場合があります。
それはまたスポーツの世界や芸術の世界でもその技量などを挙げるために実践されています。成功したイメージを何回も何回も潜在意識の中に取り込んでいきます。そのようなイメージトレーニングを自律訓練法の中や瞑想の中で実施していきますとより効果が増していき、想像した以上の結果が出ることがあります。
次に私がいつも行っている自律訓練法のやり方などを載せておきます。
自律訓練法(基本公式)
①目標
1.心理・生理的諸機能の発達改善⇒適応力の増加
2.自己規制力が増し、洞察力が養われる。
3.リラックス状態を感じる。
②準備
1.場所 静かで落ち着けるところ
2.姿勢 仰臥姿勢(あおむけに寝ころんだ姿勢)、椅子姿勢(椅子に腰かけ)
3.目 閉眼 半眼 開眼など (時には寝てしまうこともあるが継続することが大切)
4.心構え 公式に対して特にそうなろうとしないで、ぼんやりとそうなるかな位の気持ちで臨む。
公式が示す身体部位に焦点を合わせ、イメージする。
(重くなれとか、温かくなれとか意識しないで、そこに焦点を合わせているのみにする。)
5.練習時間 1 日に 3 セッション (シュルツ)
6.終了・覚醒
両腕を2~3 回強く屈伸し、深く呼吸してから終了する。
③体のほぐし
1.頭皮の緊張をとる。
2.目の緊張をとる
3.鼻の緊張をとる。
4.のどの緊張をとる。
5.口の緊張をとる。(少しあける。)
6.あごの緊張をとる。
7.首の緊張をとる。(首を回すなど)
8.両腕の力を抜く。(両腕の力を抜き、手のひらをももの上に置く。)
9.胃などの内臓の緊張をとる。
10.ももの緊張、ふくらはぎの緊張。足首の緊張、足の指の緊張をとる。
④標準練習
0.安静感
気持ちがとても落ち着いている。
1.重感・温感
両腕両脚が重くて温かい。
2.心臓調整
心臓が静かに規則正しく動いている。(心臓疾患の人はさける)
3.呼吸調整の練習
呼吸が楽である。(自然の呼吸ができている。)(呼吸疾患の人は避ける)
4.腹部の練習
おなかが温かい。(太陽神経叢が温かい。)
5.額が涼しい感じの練習
. 額が涼しい
参考図書「自己催眠」JH シュルツ 誠信書房