(1)「せっかく生まれてきたこの人生、どのように生きていこうか、どのように自分の物語を作っていこうかというような気持が持てるようになる。」カウンセリングを目指しています。(箱庭療法・夢分析・来談者中心療法・絵画療法等)

私は、以前「ユングツアー」でスイスのユング研究所を訪れたことがあります。(あくまで観光みたいなものですが)その時に、箱庭療法の創始者と言われているカルフ先生のカウンセリングルームを訪問させていただき、いろいろお話を伺ったことがあります。そのツアーでの講義とかいろいろなセッションを通じて、カウンセリングとか箱庭療法の魅力に取りつかれまして、帰国後ユング派の分析家の分析を受けたりしているうちに、カウンセラーを目指すようになりました。(約30年位前の話です。)

そのツアーの講師であった河合隼雄先生がある講話の中で、「自分の物語を見つけることが大切である。」「科学技術は物事を切り離して客観的に考えるのに対して、物語は物とつながっている話である。」

「人は必ず死ぬ存在」であるので、そのことを考慮に入れて物語を作っていくこと。つまり「魂」とか自分を超える存在とつながりを考えながら生きていけることが幸せになっていく。

「せっかく生まれてきたこの世で、自分の人生をどのような物語に仕上げていこうかと」という生き方が、幸せにつながっていくというようなことを述べられています。

私もこの年になって、魂とか物語とかの言葉の意味が分かり始め、そのようなカウンセリングができたらと思い再度「神戸ふげんこころの相談室」を開室しました。