箱庭療法とは?

箱庭療法とは、カウンセリングの技法のひとつで砂の入った箱の中に、人や動物や建物や木などのフィギアーなどを置いて、物語や静止画を作ったりするものです。

スイスのカルフ先生が創始者と言われていて、河合隼雄先生が日本に広められたものです。

私も、カウンセリングの研修会で初めて研修を受けたときは、少し驚きました。これをすることで不登校の児童や生徒が学校へ行きだしたということの事例があるということも驚きでしたし、自分が箱庭を置く体験が何かよくわからない世界に入っていくというような不思議な体験でした。

でも今私の相談室で、希望の方には大人でも子供でも自由に箱庭を置いていただいていますが、皆さんすごく熱心に楽しんでおかれていて、 私が最初に置いた時のような戸惑いなどはない方がほとんどです。

箱庭療法は、温かく見守ってくれるカウンセラーがいて、相談者が安心して箱の中に物語を作り上げることができれば、自然に自己治癒力が働き、不思議な力も加わって物事がよい方向に向かうという療法かなと思っています。

箱庭療法の勉強を始めたころに、スイスのユング研修所へのツアーの話があり、縁あって参加させていただくことができました。またその時に、カルフ先生の箱庭ルームを見学させていただきました。その時に同じツアーの方がとっていただいた写真が出てきましたのでアップさせていただきます。

中央がカルフ先生
棚の上のフィギィアー
相談室