「もったいないの精神」

『たましいに向き合う河合隼雄』を読んでから、今までの自分の考え方に変化が生じブログの更新ができなくなっていましたが、だんだんとエネルギーが出てきて今日更新できました。

あれから、他の河合先生の本を読み返したりしてさらに、河合先生の思想の素晴らしさがわかり、私のカウンセリングへの理解が深まりました。

その一つがもったいないの精神です。昔からよく聞かされてきた言葉ですが、それがもっと深い意味を持っていることが理解できました。

もったいないの精神とは物を浪費しないというだけではなく、そのもの自体を尊ぶ、命であったものを尊ぶ、だから一粒たりとも粗末に扱わない、それが日本人にとっての宗教であり倫理であるということだそうです。

仏教の華厳経の中にあるんだそうですが、すべての物と物、人と人は一見区別がありながら、実は一つに融合しているという考え方なのだそうです。「一即一切、重々無尽」

「すべての人や物が自分とつながっている。すべてのつながりの中で自分は生かされている。」といった感覚を心の深いところに持っていると理不尽なことや困難なことに対して柔軟な対応ができるのではないかと思っているところです。

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