「今日が人生最後の日だと思って生きなさい」小澤竹俊著

ホスピス医である小澤竹俊先生の著書です。本の題名にひかれて購入しました。2800人を看取った医師が教える人生にとって大切なこととはとの帯が付いています。

私も病気でこれでだめかもしれないと何度か思ったことがありますので、本の内容がよく実感でき、腑に落ちることがたくさんありました。

「やらずに後悔して、この世を去ることが一番つらい」今の自分が絶対ではない。間違ってもいい。しかし、何もしなかった後悔はいやされない。

この言葉も今の私にはとても響きました。70歳を過ぎた私が何人かのおすすめもあってカウンセリングルームを復活したのですが、やはりこの言葉と同じような趣旨のことを話していただけました。 今では「神戸ふげんこころの相談室」が開室できたことを感謝しています。

「ふがいないと悩まずに、無力な自分を受け入れること」無力なままでいい。無力だからこそ、逃げずにそばにいることができる。

この言葉も響きました。日頃から能力のなさなどは痛感していたのですがでも、先生の無力だからこそ、患者さんの言葉をきちんと聴きともに苦しみを味わおうとすることができるという言葉には励まされ共感することができました。

私はここ数年様々な病気に悩まされて現在も月一回通院中ですが、そのことも相談者の方に役に立つことがあるのではないかと思うようになりました。

「そこに存在しているだけで誰かの力になるのです。」という言葉は、生きていく支えにもなる言葉です。

6人の男女が手をつないでいる。
人は生きているだけで誰かの支えになる